花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
「花に出会うためさ」水が流れるように自然と言葉があふれてくる。「正直、小学生の頃からビジネスはかじっていたし、起業もしていたからね。ま、会社員として新卒で働くのはあれが最初で最後のチャンスじゃない? 中途となるとまた事情は変わるしさ。うちの会社が副業を許可しているのは事前にリサーチ済だったし、ならば、入社前にある程度ビジネスは手放したうえで、いったんは、いち社会人として働こうと考えたんだ」

 同期たちの顔を思い返す。確かに、日本独自の新卒一括採用は採用人数が多い。仲間となれる同期を見つけられるチャンスでもある。
 
「そっか。恋生……私たちが出会ったのは、運命、なんだよね?」

「そうだね。もう、離れられない」

 テーブルのうえで指を絡ませる。その先を欲しがる、一途な指先。

 とくん、と胸が高鳴る。私……。

「あのね。……恋生が遠慮していたのは知っている。私がこんなだから。だから……」

 本気を伝えるんだ。本気で、本物の愛に変えてやる。自らの手で。

 傷ひとつない磨かれたテーブルから目をあげて、
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