花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
第一章
三分の一にはならないと
朝、目が覚めた瞬間、残りの奨学金の総額とあと十何年で返せるかを勝手に脳がはじき出す。
続いて考えるのは仕事のことだ。試験項目九百のうち昨日までで三割しか出来ていない。納期は来週。BP二名に今日なにを指示すべきか。あいつらこっちが指示出す前にどんどん進めるから困ってしまう。進捗確認。自分のタスクも片付けなければならないのに……。やってもやっても仕事が片付かない。永遠の子どものおもちゃ箱の中身みたいに。
きりきりする。胃薬は飲まない。
毎日飲んでいてはきりがない。予算も惜しい。
鉛のように重たいからだをどうにか起こし、洗面台の前に行き、顔色の悪い女と今日も出くわす。……くま、またひどくなったな。青ぐまにはなにが効くんだろう。ひとまず顔を洗う。油っぽいのが嫌なので、どんなに疲れていてもメイクは絶対に落とすし、朝は水と洗顔料で洗顔する。ビオレのジェルタイプの洗顔料がお気に入りだ。私にしては奮発したお品。美容液成分も込みという資生堂が鬼になって開発した某商品を肌に叩き込み、土台は完成。
続いて考えるのは仕事のことだ。試験項目九百のうち昨日までで三割しか出来ていない。納期は来週。BP二名に今日なにを指示すべきか。あいつらこっちが指示出す前にどんどん進めるから困ってしまう。進捗確認。自分のタスクも片付けなければならないのに……。やってもやっても仕事が片付かない。永遠の子どものおもちゃ箱の中身みたいに。
きりきりする。胃薬は飲まない。
毎日飲んでいてはきりがない。予算も惜しい。
鉛のように重たいからだをどうにか起こし、洗面台の前に行き、顔色の悪い女と今日も出くわす。……くま、またひどくなったな。青ぐまにはなにが効くんだろう。ひとまず顔を洗う。油っぽいのが嫌なので、どんなに疲れていてもメイクは絶対に落とすし、朝は水と洗顔料で洗顔する。ビオレのジェルタイプの洗顔料がお気に入りだ。私にしては奮発したお品。美容液成分も込みという資生堂が鬼になって開発した某商品を肌に叩き込み、土台は完成。