花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
「……ん。あ、……」意識がちぎれそうだ。昨晩、散々到達に導かれて、教育を施されたこのからだ。愛する男の侵入に細胞のひとつひとつが歓喜する。

 ゆっくりと。
 
 しっかりと、私のなかに入り込んだ恋生は、私の最奥まで到達するとしかと抱き締める。

 私の余波までかき抱く恋生は、うわごとのように、

「僕たちいま、ひとつになってる」

「恋生……」

 あふれる私の涙はあなたの指が拭ってくれる。「なぁに? 花」

「……好き」

「知ってる」鼻と鼻を重ね合わせ、また、唇を重ねる。皮膚と皮膚が重なるだけでこんなにも愛おしい。胸の奥から勝手にほとばしる感情。この感情を単純な言葉で片づけたくはない。この世でたったひとりしかいない、あなたへの想いを。

「好き……、じゃ、足らない」

「うん」

「愛している……、でも、物足りない」言葉はなんと不便なのだろう。この感情を正確に言い表す表現が見つからない。

「花。伝わっているから……大丈夫」私の涙を唇で吸うあなたは、「俺も同じだ。……永遠に、愛している……」

 ようやくひとつになれた私たちは、確かめるように絡まり合う。

 *
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