花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
 運命。恋生が言うと妙に決まるというか、異国の貴公子に見えてくるから不思議である。その整いすぎた顔立ちは日本社会ではあまりに目立つ。

「恋生って、運命とか信じるタイプなんだ?」とハンバーグを切り分けつつ、「私はいままで……信じてこなかったな。あんまり」

「僕といると信じられるようになるさ」

「そうなのね。結構強気?」

「でもないさ。こう見えて足がっくがく」

「あはは」場を和ます恋生のジョーク。このひと、こんなに恵まれていて、育ちもよくて性格も顔も頭もいいのに、ひけらかすようなことは決してしない。

「恋生は、……ねえ。なにを大切にして生きていきたい?」

「花のこと。……せっかく一緒になれたんだし、いっぱいくっついて、いっぱい、花のことを愛しまくりたい」

「そうなのね? 恋生、ちっとも食事が進んでいない……」

「俺はもう、幸せすぎてとろけそうなのよ。チーズみたいに」

「あはは。溶けたら恋生のことは私が食べてあげるね」

「花の胃袋におさまれるのなら本望だよ」

「んもう。冗談言ってばっか」
< 50 / 70 >

この作品をシェア

pagetop