花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
「俺はね。……自分がいままで見てきて信じてきたものをこれからも大事にして生きていきたいし、出会えた同期も、経験してきたすべてのことを、礎にして、もっともっと成長したい。欲張りなんだよ」

「夢が……あるのね恋生は」

「花だって未来は希望だらけさ。なんだって出来る」

 ふと思う。こんな、一介の小娘に過ぎない私にいったいなにが出来るというのだろう。

 分からない。ただ、純粋に、恋生のことが好きなだけ――。

「生きていれば必ずチャンスはめぐってくる」と私のこころを読んだかのように恋生は、「諦めないで、続けていれば、必ず、平等にチャンスというものは訪れる。問題はね花。チャンスがめぐってきたときに、ちゃんと準備を整えておいて、挑戦出来るか、って話なんだよ」

 チャンス。「恋生とこうなったことも、私にとってのチャンス、なのかな……」

「そうだね。少なくとも俺は、寄り添うことが出来るよ。花のしたいと思うことがあれば、応援するし、場所だって提供してやれる。――急に言われてもなにがしたいかって、すぐに答えなんて見つからないものだから、いまは、整えて、この生活に慣れて、花らしさを優先して」
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