花に溺れ恋に純情~僕様同期御曹司の愛が私を捕らえて離さない~
この手のひらのなかにはあなたとの自由が詰まっている。ちゃんと、辿って、出来る限りのことを思い出してみるから、ほんのちょっとね。勇気をちょうだい。あなたに向き合うための勇気を。
「……落ち着け」手の震えを逆の手で手首を掴み、抑えようとする。あなたが緊張したときにする仕草。研修ルームのプレゼンであなたは一番に発表で、裏で、ふるえを押し隠し完璧なるプレゼンテーションを披露した。けど、あなたの後ろ姿が目に焼き付いて、離れない。
――落ち着け、落ち着け……。
こっそり手首を握るあなたは、神宮寺財閥の御曹司だけれど、血の通った人間なのだとあのとき感じた。神宮寺くんでも緊張するんだ? と驚いたけれど、更に驚いたのは、あなたのプレゼンの素晴らしさにだった。目線の動き、聴衆を魅了する声音、風貌、落ち着いた話し方。ただマイクの前に立っているだけなのに、存在感があって、堂々としていて、けど、ベンチャーにありがちな押しつけがましさが皆無で。聴衆に寄り添いつつ、自らのアイデアをお披露目する。一番湧いたのはあなたの班だった。悔しかったけどね。
「帰ったら……あなたに伝えるよ……恋生」
「……落ち着け」手の震えを逆の手で手首を掴み、抑えようとする。あなたが緊張したときにする仕草。研修ルームのプレゼンであなたは一番に発表で、裏で、ふるえを押し隠し完璧なるプレゼンテーションを披露した。けど、あなたの後ろ姿が目に焼き付いて、離れない。
――落ち着け、落ち着け……。
こっそり手首を握るあなたは、神宮寺財閥の御曹司だけれど、血の通った人間なのだとあのとき感じた。神宮寺くんでも緊張するんだ? と驚いたけれど、更に驚いたのは、あなたのプレゼンの素晴らしさにだった。目線の動き、聴衆を魅了する声音、風貌、落ち着いた話し方。ただマイクの前に立っているだけなのに、存在感があって、堂々としていて、けど、ベンチャーにありがちな押しつけがましさが皆無で。聴衆に寄り添いつつ、自らのアイデアをお披露目する。一番湧いたのはあなたの班だった。悔しかったけどね。
「帰ったら……あなたに伝えるよ……恋生」