シンデレラは豪雨の中で拾われる
最近の裏工作を思い出していると、スマホが鳴った。液晶画面に表示された文字は『佐々木 美玖』。示し合わせたかのような流れに、自然と口角は上がってしまう。
(ようやく私の正体に辿り着いたようですね)
もはや積極的に開示したようなものだが、今後腰を据えて外堀を囲う予定のため問題ない。それに、結婚相手の職業を知らないなんて、彼女も不安がるだろう。
(あなたにかけた魔法を解く気はありませんから。どうか、早く諦めてくださいね)
通話ボタンに指を伸ばし、軽く押す。そして耳元にスマホを近づけた。
どんな反応をしてくれるのだろう。楽しみで仕方ない。
「…もしもし、美玖さん。ご連絡、お待ちしていましたよ」
(ようやく私の正体に辿り着いたようですね)
もはや積極的に開示したようなものだが、今後腰を据えて外堀を囲う予定のため問題ない。それに、結婚相手の職業を知らないなんて、彼女も不安がるだろう。
(あなたにかけた魔法を解く気はありませんから。どうか、早く諦めてくださいね)
通話ボタンに指を伸ばし、軽く押す。そして耳元にスマホを近づけた。
どんな反応をしてくれるのだろう。楽しみで仕方ない。
「…もしもし、美玖さん。ご連絡、お待ちしていましたよ」


