響け!永遠のレガート
オルハンが首を傾げる。貴族であるアントニオとクラウディアならば、社交界の場で話してしまうことがあるかもしれない。しかし、ルチアーノが誰かにフランチェスカのことを話すようには思えなかった。

「犯人の手がかりがもう少しあればいいんだけどね」

レオンハルトが脅迫文を見ながら呟いた時だった。『手がかりならあるぜ!』と声が響く。それは、ここにいるはずのないアントーニョのものだった。

「……何でトーニョの声がするのかな?」

オルハンは少し不機嫌そうな顔をしながらレオンハルトを見る。レオンハルトは手鏡を取り出した。そこには、アントーニョとカナタ、リズとマーガレットが映っている。

「やぁ、トーニョ。こうやって連絡を取れるくらい暇なのかい?」

『あ?こっちは調査の合間に調べてやってんだよ!!ぶっ飛ばすぞ!!』

オルハンが早速アントーニョと喧嘩を始め、マーガレットが『二人ともストップ!』と止めた。レオンハルトも呆れたように息を吐く。
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