彩る世界


…まぁ、それは分かってる。


俺は心彩のことが好きなんだって分かってる。



でも



俺の心の中に美羽の存在が無くならない限り心彩に好きだと言える資格はない。



「つーかさぁ。お前課題やった?見せて欲しいんだけど」


「またかよ…」


「この学校って課題がやたら多いよなぁ。夏休みも登校なんてさぁ…。○○高校はほとんど課題無いみたいだし夏休みの登校も無いんだってさ」


「へぇ」



美羽が行った高校か…。



「まぁ、その代わり試験はめちゃくちゃ難しいらしいけど」


「そこに行けば良かっただろ」


「落ちたんだよ」


「じゃあ文句言うなよ」



はぁ…。



その学校の話すんなよ…。



美羽はその学校で楽しくやってんのかなって考えちまうだろーが!!!



心彩心彩心彩心彩心彩心彩心彩心彩…
(美羽のことを考えないようにする為)



「おい、大丈夫か?」



翔の事は無視。
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