⁂👑☆『 天からの贈りもの』―― 新しい愛を見つけ、私たちを捨てて意気揚々と家を出ていった元夫が やり直したいと縋ってくるのですが──。今更そんな無茶振りを言って困らせないでください~

46. ◇運動会




 そして──運動会はやってきた。

 近隣住民への配慮から、運動会へ行くのに車での乗り入れは禁止されている。
なので弟に送迎を頼んでいた。

 三浦くんには我が家まで車で来てもらって、我が家のマンションにある
お客様専用駐車場に車を置いてもらい、私たちと一緒に幼稚園まで向かうことにしてある。

 そして、両親にも弟と一緒に我が家に来てもらい、真樹夫の晴れ舞台を
見てもらうことにしている。

 運動会の親子で参加するモノに、私の出番はなかった。
 三浦くんひとりで奮闘。


 父兄に付き添われて竹馬に乗るという種目では、ずっと横で三浦くんに
励まされて一度も地べたに落ちず、三浦くんと一緒にゴール! 

 よく頑張ったねっていう感じで真樹夫は三浦くんに
抱きかかえられて笑ってる。

 両親もその様子を微笑ましそうに笑って見てる。
 いいなぁ~って思った。

 この一瞬はもう2度と返ってこない時間だけど、返っては
こない一瞬が、最高に幸福な時間で私はしあわせぇ~って思った。

 マッキー、よかったね。
 楽しい運動会、そして素敵な思い出ができて。


 昼食時間になってお弁当を皆で囲むようにして食べていた時、
真樹夫の友達がトトトトってやって来て……。

 それは突然だった。

「まっきーのお父さん、すっごく上手だったねぇ? 」


 えーっ、そこそこ……そこは地雷なんだってばぁ~
このクソ……ガ○って思ってたら、真樹夫がすかさず言った。

「父さんじゃないよ、俺の(兄)にぃにぃだよ」

「まっきーのにぃにぃ、上手だったねぇ~」

「うんっ、にぃにぃは何でもできるんだぜ……」と得意げ


 そして何故か羨ましげに三浦くんを見ている男の子。

 その子は三浦くんに話しかけられてもじもじ、うれしそうにしている。

 それからなんか、3人で楽しそうに話しだした。

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