隣の年下くんがダンジョンの同居人につき、リアルでも溺愛始まりました
五百城の真剣な視線が突き刺さり、息を呑む。
なんと応えれば良いのだろう。だって、五百城は私を好きになんてならない。
ゲームでの関係を壊したくない。リアルに深く踏み込まない。だから、付き合ったりなんてしない。
そう言ったのは五百城だ。
それなのに、今になって、なんなんだ。
付き合うことなんか、ありえない……はずなのに。
そんな真剣な目で見られたら、勘違いしてしまうじゃない。
「比べられないよ……だって、ムギくんは、ゲームの同居人でしょ?」
五百城の瞳が揺れ動き、深く息を吸い込むと、「そうでした」とだけ告げて、部屋を出ていった。気づくと、指先から落ちた水滴が床を濡らしていた。