シンデレラ・スキャンダル
「その後はまた、秘書の仕事をするか、別の仕事をするかは決めてないんです」
「僕が他の会社の役員を紹介してもいいんだよ。松嶋さんなら欲しいと言う人がたくさんいるよ」
「社長、ありがとうございます。でも、まずは自分で探してみようと思っています」
酔っ払いの割りに、いやたぶん酔っ払いだからこそ、なんだか真面目に答えてしまった。「自分で……」という声が自分で思っていたよりも力強くて、少し恥ずかしい。でも、社長は嬉しそうに笑みを浮かべた。
「……そうか。松嶋さんは変わったね。面接を受けに来た頃とは大違いだ。素敵な女性になったね」
「ふふ。ありがとうございます」
社長からの褒め言葉が照れくさくて、笑って誤魔化したのに、小百合さんが「本当、また綺麗になったみたい」なんて追い打ちをかける。もうなにも返せなくて、ただ笑ったら、「あら、なにかあるわ」って小百合さんが社長に耳打ちをしている。
「あなた、ちょっと」と言いながら、社長と席を交換した小百合さんが楽しげな笑顔をこちらに向けた。
「綾乃ちゃん、ハワイはどうだったの? 素敵な写真が送られてきたけど」
小百合さんは、高級なレザーソファに座って身を乗り出した。
色々な言葉が頭に浮かんだけれど、正直な気持ちを込めて単純な言葉を選んだ。
「はい。とても……とても楽しかったです」
「僕が他の会社の役員を紹介してもいいんだよ。松嶋さんなら欲しいと言う人がたくさんいるよ」
「社長、ありがとうございます。でも、まずは自分で探してみようと思っています」
酔っ払いの割りに、いやたぶん酔っ払いだからこそ、なんだか真面目に答えてしまった。「自分で……」という声が自分で思っていたよりも力強くて、少し恥ずかしい。でも、社長は嬉しそうに笑みを浮かべた。
「……そうか。松嶋さんは変わったね。面接を受けに来た頃とは大違いだ。素敵な女性になったね」
「ふふ。ありがとうございます」
社長からの褒め言葉が照れくさくて、笑って誤魔化したのに、小百合さんが「本当、また綺麗になったみたい」なんて追い打ちをかける。もうなにも返せなくて、ただ笑ったら、「あら、なにかあるわ」って小百合さんが社長に耳打ちをしている。
「あなた、ちょっと」と言いながら、社長と席を交換した小百合さんが楽しげな笑顔をこちらに向けた。
「綾乃ちゃん、ハワイはどうだったの? 素敵な写真が送られてきたけど」
小百合さんは、高級なレザーソファに座って身を乗り出した。
色々な言葉が頭に浮かんだけれど、正直な気持ちを込めて単純な言葉を選んだ。
「はい。とても……とても楽しかったです」