気まぐれ王子と召使い
帰りのHRが終わったあとの事だった。
一人の女子生徒が周りの人達とクスクスと笑いながら勢いよく手を挙げた。
「みんなー!ぶっちゃけ山吹さんってこのクラスに要らないよねー?」
ひゅっ、と息が詰まるようだった。
バッとその女子生徒の方を向くと「なんか見てんだけど」と私の一挙一動を見てケラケラと他の人と笑い合っていた。
「要らなーい!」
「てか影薄くて居るの気付かなかった〜」
「それ言っちゃうの可哀想だって!」
クスクス、クスクスと笑う人達に、私はなんの言葉も出せなかった。
勿論、クラス全員がそう言ってる訳じゃない。
煙たがるようにその子達を見る子も居れば、面白半分で見てる人もいる。
一部の子だけが言ってるって言うのは分かるけど、この教室の中では異質なのは"私"ただ一人だった。
「じゃあ、山吹さんがこのクラスに要らないと思う人手を挙げてー!」
嫌だ、やめて。