気まぐれ王子と召使い


私の不安はクラスに着いた途端に全て杞憂に終わった。


世那は私の手を引いてクラスに入った。
この間のこともあってクラスメイト達は訝しげに私達を見る。

好奇の目に晒されているようで心臓がバクバクと動いていたけど、世那はギュッと私の手を握りしめてくれた。

そして、周りの視線に世那は睨みを効かせながら一瞥すると、「次、コイツに変なことしたら殺すから」と吐き捨てた。


シーンと静まり返るクラスに苛立たしげに舌打ちをすると、私の手をぐいっと引っ張り席に連れて行ってくれた。

周りの視線を感じながらも、世那の隣に居て話しかけられている中でイジメられるような事なんて勿論ある訳ない。

いつもよりもご機嫌に私に話しかける世那に乾いた笑いが出た。

私の死にたくなるような悩みは、驚くことに世那の一言によって全てが解決する程度の悩みだったんだ。



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