気まぐれ王子と召使い
琥珀VS世那
それは突然の出来事だった。
昨日の西宮先生の一件があってから世那とはなんとも言えない微妙な壁のような物が出来ていた頃。
いつものように世那のお弁当を作って、いつものように世那におはようと挨拶をする。
ここまではいつも通りだ。
問題は昼休みの時に起こった。
自販機に飲み物を買いに行こうと席を立つと、世那が少し不機嫌そうな顔になる。
「おい、どこ行く気だよ」
「え?飲み物買いに行こうかなーって…」
「じゃー、俺も行く」
そう言って私の後に続くように気怠げに椅子から立ち上がった。
世那は自分の飲み物持ってるのに、なんでわざわざ着いて来たがるんだろう…
昨日のことを気にしてるんなら可愛く見えない事もないけど、世那のことだから単なる気まぐれの可能性もある。
特に拒絶する理由もないので世那と一緒に中庭に向かっていた所。