気まぐれ王子と召使い
世那の憂鬱
「世那君、おはよう」
「…………」
まさか4日連続で挨拶をシカトされるとは。
まぁ世那のこの態度にはもう慣れているので、気にせず弁当袋を世那の机に置いてあげると、「なぁ」と控えめに話しかけられる。
「なんでしょう?」
「……お前から見て俺ってどう見える?」
「えぇ……」
結構面倒臭い質問が飛んできたなぁ。
世那のことは嫌いじゃないし、幼馴染として好きだけど、印象を聞かれるとネガティブな事が浮かんでくる。
「い、良い所もあるよ?」
「は?」
「あぁ、なんといいますか……ていうか、これってどういう意図がある質問なんだろ?」
「別にぃ……」
世那の歯切れの悪い応えに、あ、と昨日の出来事が思い浮かぶ。
「もしかして琥珀君のこと気にしてる?」
「あの薄気味悪い女男の名前出すなよ」
これは絶対気にしてそうな雰囲気だ。
昨日教室戻ったあともどことなく上の空だったから、琥珀君の言ったことを気にしてたんだろうなぁ。
人間らしくて可愛いなぁと思ってニヤニヤしてると、段々と不機嫌そうに目が細くなっていったので慌てて口を開く。