気まぐれ王子と召使い
「ま、まぁまぁ……琥珀君は結構不思議くんだから…そんなに世那君が気にする事はないよ」
「なんで俺があんな奴の言ったこと気にしなきゃいけないわけ?」
「気にしてないならなんでそんな質問したの?」
「だから深い意味はないっつってんだろ、黙ってお前は俺の質問応えろよ」
理不尽だ。今に始まった事じゃないけど。
ギロリと睨みつけられ、これ以上なにか言っても怒られるだけだから大人しく思考をめぐらせてみる。
なるべく柔らかく表現しないと怒られそうだなぁ。
「うーん……世那君は良くも悪くも素直だよねぇ…」
「ふぅん、じゃー、俺って優しく見える?」
(ゴリゴリに気にしてんじゃん!)
やっぱり琥珀君の昨日の発言を気にしてるみたいだ。
「正直言うと、そんなに優しさを感じ取った事はあんまり無いかな〜…?」
「だよな?」
「でも、全く無い訳じゃないよ?勿論優しい時もあるけど、世那さんって基本的にはドライな感じがするから」
「……ふーん」
なんとも言えない雰囲気だ。
はたして世那の求める反応だったのか分からないけど、少なくとも機嫌を損ねる反応では無かったみたいだ。