気まぐれ王子と召使い
授業が終わり、放課後となった。
朝は世那の家に行く気だったが、なぜか桜木先輩の話を聞いた後は微妙な気持ちになっている。
知りたくもないような事を無理矢理聞かされた気分だ。
"人に言えないようなこと。早崎君には出来ないのに、世那君には出来たの"
(嫌な言い方するよなぁ、桜木先輩…)
自分でもよく分からないけど、なんだか気味が悪い。
「うーん……でも今更行かないって選択するのもなぁ…」
どうせ世那とは遅かれ早かれ学校で顔を合わせるんだから、今会ったところで何も変わりはしない。
逆に深く考えすぎて拗らせるのも良くないと思う。
よし、行こう。
そして弁当を渡してちょっと喋って帰ろう。
静かに心の中で決心して、世那の家に向かい始めた。