気まぐれ王子と召使い


「食事中悪いね。停学明けに色んな話聞きたいって思ってさ」


「気安く喋りかけんなよ」


「あ、早崎にもさっき聞きに行ったら"殴ったことは悪いと思ってる"って言ってたぜ。明日辺り謝りに来るんじゃない?」



「なぁ、お前耳付いてねーの?喋りかけんなって言ってんのがわかんない?」


「おーおー、えらい機嫌悪いな。それじゃあ涼井は諦めて山吹とお喋りでもしようかな」



空席に座り込み目を細めて私の方を見る真堂。

甲斐君はハラハラとした様子で真堂と世那を見つめているけど、私だって気が気じゃない。
世那の様子を伺いながら恐る恐る小声で真堂に話しかける。


「し、真堂……今日はやめとかない?世那さん凄く機嫌が悪いから……」


「せっかく来たのにもう帰れって?山吹って案外冷たいよな」



「……さっきから人のモンに馴れ馴れしく話しかけてんじゃねーよ。気色悪い」



世那は苛立ちを隠せないのか、舌打ちをしながら気怠げに真堂を睨み付けた。

普通の人ならすくみあがって諦める所だが、真堂のメンタルは並大抵の物じゃない。
世那に睨み付けられても怯える所か、目を輝かせて笑みを深くさせた。


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