愛を知らない御曹司は専属メイドにご執心
身勝手な言い分
横暴過ぎる御曹司様
ある日の午後、私は厨房で高間さんの作業を手伝っていた。
実家のお店でもたまに作業を手伝うことはあったから、久しぶりなこともあって楽しくなる。
父も母も上手いし技術もそれなりだと思っていたけれど、高間さんは上澤家お抱えだけあって技術面も優れていて、手際よくチョコレートを飾り付けていく姿に思わず感嘆の声が漏れる。
「すごい……この繊細さ、父や母よりもずっと上です!」
「はは、褒めすぎだよ。来栖さんの実家の店ってPatisserie KURUSUでしょ? 開店当時、良く話を聞いていたけど、ご両親は俺よりもずっと上手いと思うよ。お店、常連さんが多いんじゃないの?」
「そんなの、もう昔の話ですよ。人気店のRoseが近くに移転して来てからは、お客さんもすっかり減っちゃって……」
「Roseが? それはまた……。噂では、あそこの店ってわざわざ人気のある店の近く弟子たちの店を建てたりしてるって聞くから、Rose自体が移転するなんて、来栖さんのお店は余程ライバル視されちゃったのかもしれないね」
「ええ!? そうなんですか? そんなの、酷い……」
「まあ、あくまでも噂だけど……。お客さん、戻るといいね」
「そうですね、とにかく私は金銭面でサポートをして、両親には経営を頑張ってもらいたいです」
「頼もしいね、ご両親は来栖さんに感謝してると思うよ」
「娘として、当然のことをしているだけです。大切な場所を無くしたくないので」
「素敵な考えだね」
「ありがとうございます」
高間さんとお店について語っていた時、ガタッと扉の先で何かの音が聞こえてきたのだけど、特に気にすることは無かったのだけど、その後で巴さんにお菓子を届けに出向いた時に、音の正体を知ることになる。
実家のお店でもたまに作業を手伝うことはあったから、久しぶりなこともあって楽しくなる。
父も母も上手いし技術もそれなりだと思っていたけれど、高間さんは上澤家お抱えだけあって技術面も優れていて、手際よくチョコレートを飾り付けていく姿に思わず感嘆の声が漏れる。
「すごい……この繊細さ、父や母よりもずっと上です!」
「はは、褒めすぎだよ。来栖さんの実家の店ってPatisserie KURUSUでしょ? 開店当時、良く話を聞いていたけど、ご両親は俺よりもずっと上手いと思うよ。お店、常連さんが多いんじゃないの?」
「そんなの、もう昔の話ですよ。人気店のRoseが近くに移転して来てからは、お客さんもすっかり減っちゃって……」
「Roseが? それはまた……。噂では、あそこの店ってわざわざ人気のある店の近く弟子たちの店を建てたりしてるって聞くから、Rose自体が移転するなんて、来栖さんのお店は余程ライバル視されちゃったのかもしれないね」
「ええ!? そうなんですか? そんなの、酷い……」
「まあ、あくまでも噂だけど……。お客さん、戻るといいね」
「そうですね、とにかく私は金銭面でサポートをして、両親には経営を頑張ってもらいたいです」
「頼もしいね、ご両親は来栖さんに感謝してると思うよ」
「娘として、当然のことをしているだけです。大切な場所を無くしたくないので」
「素敵な考えだね」
「ありがとうございます」
高間さんとお店について語っていた時、ガタッと扉の先で何かの音が聞こえてきたのだけど、特に気にすることは無かったのだけど、その後で巴さんにお菓子を届けに出向いた時に、音の正体を知ることになる。