愛を知らない御曹司は専属メイドにご執心
「そんな必要ありません」
「何故だ? Roseが近くにあるせいで客を取られて経営が傾いているんだろ? ならいっそのこと、お前の店が移転すればいい」
「それじゃあ何の解決にもならないですし、そもそもそういう問題ではありません」
「それじゃあRoseの方を移転させればいいのか?」
何だろう、巴さんは巴さんなりに考えての発言なのかもしれないけれど、彼はお金で全てを解決すれば良いと思っている。
確かに、Roseが近くに来てから客足が減ったのだから、一番良いのはうちのお店が別の場所でやり直すことなのかもしれないけれど、私たちは何も悪いことはしていないし、高間さんが言っていたことが事実だとすれば、移転してもいつかまたRoseが、その弟子たちが近くに店を構えるかもしれない。
そのたびにお客さんを取られてしまうようじゃ、どうしよう無い訳で、
「お店の場所とか、近くに人気店があるからとか、そういうことじゃないんです。どんなに人気店があろうとも、うちのお店に何か魅力があれば、お客さんは減らないんです。今のままじゃどこへ行っても同じことの繰り返し。それならば、人気店が近くにあってもなお、うちのお店にお客さんを惹きつける何かを作る方が良いに決まってるんです。ですから移転をする気は無いので、巴様のご提案をお受けすることは出来ません」
私は自分の思っていることを伝えて巴さんの申し出を丁重にお断りした。
それで分かってもらえると思ったのだけど、
「……気分が悪い。これをさっさと片付けろ」
すっかり気分を害してしまったらしい巴さんはケーキを半分も食べずにフォークを置くと、片付けるよう指示されてしまったので、私は何も言えないまま片付けて部屋を後にした。
「何故だ? Roseが近くにあるせいで客を取られて経営が傾いているんだろ? ならいっそのこと、お前の店が移転すればいい」
「それじゃあ何の解決にもならないですし、そもそもそういう問題ではありません」
「それじゃあRoseの方を移転させればいいのか?」
何だろう、巴さんは巴さんなりに考えての発言なのかもしれないけれど、彼はお金で全てを解決すれば良いと思っている。
確かに、Roseが近くに来てから客足が減ったのだから、一番良いのはうちのお店が別の場所でやり直すことなのかもしれないけれど、私たちは何も悪いことはしていないし、高間さんが言っていたことが事実だとすれば、移転してもいつかまたRoseが、その弟子たちが近くに店を構えるかもしれない。
そのたびにお客さんを取られてしまうようじゃ、どうしよう無い訳で、
「お店の場所とか、近くに人気店があるからとか、そういうことじゃないんです。どんなに人気店があろうとも、うちのお店に何か魅力があれば、お客さんは減らないんです。今のままじゃどこへ行っても同じことの繰り返し。それならば、人気店が近くにあってもなお、うちのお店にお客さんを惹きつける何かを作る方が良いに決まってるんです。ですから移転をする気は無いので、巴様のご提案をお受けすることは出来ません」
私は自分の思っていることを伝えて巴さんの申し出を丁重にお断りした。
それで分かってもらえると思ったのだけど、
「……気分が悪い。これをさっさと片付けろ」
すっかり気分を害してしまったらしい巴さんはケーキを半分も食べずにフォークを置くと、片付けるよう指示されてしまったので、私は何も言えないまま片付けて部屋を後にした。