愛を知らない御曹司は専属メイドにご執心
「はあ? 俺が何したって言うんだよ?」
「今回のようなことを、これまでもして来ただろうが。まあ、お前のその猫かぶった性格のせいで、被害者の殆どが、当時お前が犯人だったとは微塵も思わなかったみてぇだがな」
「……はぁ、そこまでバレてんのかよ。まあ、いいけど」
巴さんの言葉に、観念したのかこれまでの悪行とやらを素直に認めた高間さん。
そこへ巴さんの代わりに如月さんが、これまで高間さんがしてきたという数々の悪事について読み上げていく。
すると、うちの店のような被害者が五人くらいはいたという事実に、今回の私のように、気があるように近付いて相手の懐事情に踏み込み、お金を騙し取るような詐欺行為までやっていた高間さん。
それでも、彼の口の上手さと人当たりの良さが原因で、まさか高間さんがそんなことをしていたなんて思いもしなかったと言っていたらしい。
最終的に上澤家お抱えになったことで、金銭面にも困らなくなっていたことから、暫くは大人しくしていたようだったけれど、私の存在が、彼の日常を変えたという。
「来栖に言い寄ったのは、この店が目的だろ? パティシエの娘で実家に店を持っている来栖は、お前にとってかなりの好条件だったようだからな」
そして、巴さんの言う通り、私に言い寄って来たのは、いずれ上澤家を辞めた後の行き先に困らない為で、あわよくば、私と結婚してパティシエの自分がいずれ店を継ぐというシナリオを想定していたのだと知った。
「ったく、折角上手くいきかけてた計画が台無しだ。嫌がらせに困ってるところに俺が現れて、親身になってその気にさせて付き合って、最終的に店を貰うつもりだったのによ。はぁ、女は良いよな、どんなにどん底でも金持ちの男に気に入られさえすれば、そうやって助けてもらえてよ。どうせ、身の回りの世話とか言って身体使って取り入ったんだろ? じゃなきゃ、助けたりしねぇだろうしさぁ」
そんな、人を馬鹿にするような言い方をしてくる高間さんに頭に来た私が反論しようとした、次の瞬間――
「言葉には気を付けろ。来栖は決してそんな女では無い。お前とは違い、仕事には常に懸命に向き合っていた。テメェの勝手な想像でコイツを傷つけることは、許さねぇ」
巴さんは高間さんの襟首を掴むと、冷たく鋭い視線を向けながらドスの効いた声で叱責した。
「今回のようなことを、これまでもして来ただろうが。まあ、お前のその猫かぶった性格のせいで、被害者の殆どが、当時お前が犯人だったとは微塵も思わなかったみてぇだがな」
「……はぁ、そこまでバレてんのかよ。まあ、いいけど」
巴さんの言葉に、観念したのかこれまでの悪行とやらを素直に認めた高間さん。
そこへ巴さんの代わりに如月さんが、これまで高間さんがしてきたという数々の悪事について読み上げていく。
すると、うちの店のような被害者が五人くらいはいたという事実に、今回の私のように、気があるように近付いて相手の懐事情に踏み込み、お金を騙し取るような詐欺行為までやっていた高間さん。
それでも、彼の口の上手さと人当たりの良さが原因で、まさか高間さんがそんなことをしていたなんて思いもしなかったと言っていたらしい。
最終的に上澤家お抱えになったことで、金銭面にも困らなくなっていたことから、暫くは大人しくしていたようだったけれど、私の存在が、彼の日常を変えたという。
「来栖に言い寄ったのは、この店が目的だろ? パティシエの娘で実家に店を持っている来栖は、お前にとってかなりの好条件だったようだからな」
そして、巴さんの言う通り、私に言い寄って来たのは、いずれ上澤家を辞めた後の行き先に困らない為で、あわよくば、私と結婚してパティシエの自分がいずれ店を継ぐというシナリオを想定していたのだと知った。
「ったく、折角上手くいきかけてた計画が台無しだ。嫌がらせに困ってるところに俺が現れて、親身になってその気にさせて付き合って、最終的に店を貰うつもりだったのによ。はぁ、女は良いよな、どんなにどん底でも金持ちの男に気に入られさえすれば、そうやって助けてもらえてよ。どうせ、身の回りの世話とか言って身体使って取り入ったんだろ? じゃなきゃ、助けたりしねぇだろうしさぁ」
そんな、人を馬鹿にするような言い方をしてくる高間さんに頭に来た私が反論しようとした、次の瞬間――
「言葉には気を付けろ。来栖は決してそんな女では無い。お前とは違い、仕事には常に懸命に向き合っていた。テメェの勝手な想像でコイツを傷つけることは、許さねぇ」
巴さんは高間さんの襟首を掴むと、冷たく鋭い視線を向けながらドスの効いた声で叱責した。