運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 どんなことがあっても前向きに踏ん張ってきた私だったが、閉じ込められていることが引き金となり、不意に涙がこぼれることも多くなった。

「もう少し食べられたらどうですか?」
 季節が移ろい、窓の外の景色を眺めることしかすることがなくなったある日、珍しくみちるが声をかけてきた。

「え?」
 食事の盆を下げに来ただけなのだろう。けれど、最近はストレスのせいか吐き気が強く、ほとんど食べられずにいた。毎日パンと野菜のスープばかりという単調な献立も、正直うんざりしていた。

「ほとんど口にしていませんよね?」
 苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべると、みちるは私から視線を外した。

「私が食べないと、みちるが怒られるの?」
 そんなはずはないと思いつつ問いかけると、「そんなことはないですが……」と小さく答える。

「心配してくれたの? ありがとう」
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