運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 私はあまりの出来事にすぐに起き上がろうとしたが、すぐにめまいを覚え、ベッドに手を付くと優希くんは何も言わず、手で起き上がるのを制し、私が横になったのを見届けると、彼は静かに口を開いた。

「体調はどう?」
 彼の問いかけに、私は何も返せなかった。どうして彼がここにいるのか、どんな気持ちでここへ来たのか、それがまったくわからなかった。そして私のことに気づいているのか……。そんな私の考えなど知る由もないのだろう、優希くんは静かに口を開いた。

「ちょうどあの道を通ったとき、ひき逃げ事故があって渋滞していた」
 通行したかった道が私たちのせいで渋滞をしてしまい、迷惑をかけたことが言いたいのだと悟り、私はとっさに謝罪をする。

「それはご迷惑をおかけしました」
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