運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 喧嘩をしたときに、自棄になって俺と一夜をともにしたとも考えられる――。

 そんなことを思っていたとき、みちるさんがポツリと漏らす。
「確かに、喧嘩をしたときに他の男性に泣きつくことはあったんですけど、最後はいつも彼のところに……。あっ、朝倉さんとは仕事上の付き合いだって聞いていたのに、こんなこと言っちゃだめですね。晴香にも怒られちゃう」

 申し訳なさそうな表情をした彼女に「いや」とだけ答える。そして、晴香が俺とのことを仕事上の付き合いと説明していたと知り、急に冷静になっていった。確かに付き合おう言ったのも俺だが、晴香は了承してくれ、アメリカにも行ってもいいと言っていた。しかし、あれはあくまでアルコールの席の戯言だったのだろうか。

 いや、晴香がそんなことをするはずがない。その思いも心の中で沸き上がる。
 そんなとき、不意に携帯にメッセージが来ていることに気づき、慌ててそれを開く。
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