運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 その言葉に、血の気が引いた。計画的にひき逃げされた……? 
 それは、私たち親子が狙われていたということではないのか。
 
 私ひとりで結菜を守りきれる? 私はどうなろうと構わない。でも、結菜に何かあったら――。考えただけで、身体から力が抜けていくようだった。
 
 でも、私が優希くんのそばにいれば、きっとまた迷惑をかけてしまう。それだけはできない――。
「そうですか。でも、大丈夫です」
 視線を外しつつ毅然とそう返すと、優希くんが小さく息を吐いたのがわかった。

「晴香」

 静かに、でもはっきりと響いたその名前に、私は息を止めた。その呼び方には、確実に過去のすべてが込められていた。

「晴香が、再会してから俺との関わりを避けているように見えたから、初日はあえて何も言わずにいた。でも、もう黙っていられない。俺は事故の瞬間から、晴香だと気づいていたし、だからこそ俺は君たち親子を保護したんだ」
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