運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 連絡先は頭の中に刻んでしまったが、それぐらいは許されるだろう。結菜に万が一の事態が発生したとき、肉親が必要になることもある。
 
そんなことを考え、自己嫌悪に陥りそうになっていると、優希くんはベッドの横の椅子に腰を下ろした。

「俺の家に来てほしい」
「……え?」
 言われた意味がすぐには理解できず、私は彼を見据えた。

「こんな状況で君たちを帰すわけにはいかない」
「あっ、でも……そこまでのご迷惑を……」
 こうして優希くんが助けてくれたことで、家を出てから初めて少しだけ休めた気がした。

守られている、ここなら大丈夫だと安心できた。でも、これ以上迷惑をかけるわけにはいかない。
そう思っていると、彼はわずかに思案する表情を浮かべた。

「これは言いたくなかったんだが……まだ君たち親子をひき逃げした犯人が捕まっていない。かなり周到に計画されていたのか、防犯カメラにも映っていない」
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