運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 抱っこされていた結菜は思わず声を上げ、「おろして」とせがむ。

「結菜ちゃんの好きなおもちゃ、あるかな?」
 優希くんがそう言ってそっと下ろすと、結菜は元気よく駆け出していった。
 リビングの一角には、カラフルなマットが敷かれ、小さなキッチンセットや人形、絵本まで整えられている。まるで子どものプレイルームのようだ。

「え……あの、これって……」
 思わず声が漏れる。
「何か足りない? それならすぐに揃えるけど」
 優希くんは当たり前のように言い、私の驚きなど気に留めていない様子だった。

「違います!」
 何か勘違いをしている優希くんに、思わず声を大きくしていた。
「これ……私たちのために、準備してくださったんですか?」
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