運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 なんとなく複雑な今の関係に、どんな話をするべきかわからず、私がそう声を掛けると、優希くんが立ちあがった。
「俺が入れるから、座ってて」
 その言葉に、立ち上がりかけていた私は、おとなしく座りなおした。
 キッチンで慣れた手つきでコーヒーを入れる彼を横目に見ていると、優希くんが口を開いた。

「そういえば、仕事は大丈夫だったか?」
 病室で電話をしていた私を見ていたのだ。こうして休んでいることを心配してくれているのだろう。
 結菜が幼稚園に上がる年には、私ももう少し定職に就きたいと思っていたが、今は在宅でできる仕事を請け負っているだけだ。それも、この事故で休みをもらってしまったこともあり、きちんとした仕事があるわけではない。

「大丈夫。結菜がいるから、フリーで仕事をしてて。結菜が幼稚園にあがるころには、きちんとした職に就きたいって思ってたんだけど」
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