運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
今のやり取りは、こないだ病室で話していた件と同じはずだ。朝倉グループが手掛けるハワイの商業施設。その中核となる〝目玉〟のテナントとして交渉しているのが、アメリカで数百店舗を展開する大手高級料理チェーン『ミッドセスト』。多国籍料理に定評があり、成功の鍵を握る相手だ。
「あの……」
余計なお世話だとわかっている。三年半も前に会社を追われた私が、いまさら何を言えるというのだろう。けれど、口からは思わず言葉がこぼれた。
「なに? 困ったことでもあった?」
優しい言い方に、私は静かに首を振った。
「今の電話の話です。ミッドセストの件で……」
「え?」
いきなり仕事のことに触れたから、気を悪くしただろうか。だが優希くんは短く「続けて」と告げた。
「ミッドセストは確かに知名度もあり、売りになるとは思います。でも……」
「あの……」
余計なお世話だとわかっている。三年半も前に会社を追われた私が、いまさら何を言えるというのだろう。けれど、口からは思わず言葉がこぼれた。
「なに? 困ったことでもあった?」
優しい言い方に、私は静かに首を振った。
「今の電話の話です。ミッドセストの件で……」
「え?」
いきなり仕事のことに触れたから、気を悪くしただろうか。だが優希くんは短く「続けて」と告げた。
「ミッドセストは確かに知名度もあり、売りになるとは思います。でも……」