運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 いくら子ども相手だからといって、おじい様がきちんと挨拶を返すとは思っていなかったので、驚いてしまう。
 だが次の瞬間には、その表情を引き締め、私たちに向かって視線を据える。

「明日の夜、何があるかはわかってるな」
 おじい様の言葉に、優希くんは「わかってます」と答えた。鋭い眼光で睨みつけるおじい様に、優希くんもまっすぐに視線を返す。

「こんなことをしなくても、きちんと出席するつもりでしたよ」
 毅然とした声に、おじい様は思惑を含んだ表情を浮かべ、後ろに控えていたお父様らしい人に合図を送った。

「本当か? ずっと行かないと言っていたではないか」
 当たり前だが、もっと前からパーティーの開催は決まっていたはずだ。行かないと言い続けていたということだろうか。そう思った矢先、その答えは優希くんの口から語られることになった。
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