運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
「初めまして。お邪魔しております」
 頭を下げてそう口にすると、お母様は腰に手を当てて、おじい様たちが去っていった方向に視線を向けた。
「いいのよ、もう。本当に話もろくにできないんだから。私は朝倉朋子です」
 そう言った後、お母様は私たち、そして結菜に視線を向けた。

「さっきの話……本当なの?」
 今までとは違った、少し怒りを含んだような声に、私は謝罪しようと頭を下げかけた。
 しかし、その動きをお母様が手で制した。その視線はまっすぐに、優希くんに向けられていた。
「本当だ」

 その途端――「このバカ息子!」という声が響いた。

 次の瞬間、お母様の目からはボロボロと涙がこぼれ落ち、そして私を抱きしめてくれた。
「ごめんなさいね、うちの息子が」
「あの……」
 あまりにも意外すぎたその言葉と態度に、私は動けずそのまま固まってしまう。
 しかし、すぐに冷静になり、口を開いた。
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