運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 それをお母様は気にされていたのかもしれない。

「でも、つまらなくなかった? この子」
 その問いに、私は優希くんを見据えた。まさか、変装と言いつつ、キャラクターグッズを身に着け、楽しそうだったのはここでは言わない方がいいだろう。

「いえ、結菜をよく見てくれて助かりました」
 当たり障りなく答えると、お母様は「そう」と嬉しそうだった。
 私も紅茶をいただくと、芳醇な香りがしてとてもおいしい。

「それで、優希。これからどうするつもり?」
 今までの雰囲気は潜め、社長夫人といった様子のお母様に、私は背筋を伸ばした。

「本当は明日、晴香たちの話をまずするつもりだったけど、それはもう済んだ」
 そう、反対されるという形になってしまったのだ。これからどうおじい様に認めてもらうようにするか……私もそれを考えていたときだった。
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