運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
「晴香、結菜。準備は?」
 そう言いながらメイクルームに入ってきた優希くんは、シルバーのタキシードがとてもよく似合っている。そんなことを思っていたのだが、優希くんはその場から動かない。

「パパ、どうしたの?」
 結菜がそう尋ねると、優希くんは結菜を抱き上げた。
「ふたりとも、お姫様みたいでびっくりしたんだよ」
 そう答えた優希くんに、結菜は「プリンセスよ!」とすかさず言い直す。

「ああ、ふたりはパパのプリンセスだよ」
 そう答えつつ、私に手を伸ばす。その手に、そっと自分の手を重ねて、軽く握りしめた。
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