運命の恋をした御曹司は、永遠にママと娘を愛し続ける
 そう言って微笑むと、優希くんは私の額にそっと口づけを落とした。あまりに甘すぎる仕草に、頬が一気に熱く染まるのを感じる。そんな私を、彼は穏やかに笑いながら見つめていた。

「必ず連絡するから」
 その言葉が本心かどうかは、もちろんわからない。彼ほどの人なら、周囲に女性はいくらでもいるだろう。ふと、昨日の昼に琴音たちが話していた言葉が脳裏をよぎる。

『女の人はたくさんいるんでしょう? でも誰にも本気にならないって』
 今の彼は、騙しているようには見えなかった。本当に大切に抱いてくれたと思えた。
 連絡がもしもなかったとしても、それでも後悔はない。それに彼はアメリカに行ってしまうのだ。

「送る」
 完璧なスーツに着替えた優希くんに、私は小さく首を振った。彼に送ってもらったことが琴音たちに知られたら、何をされるかわからない。

「大丈夫。仕事でしょう? 遅れちゃうから、行って」
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