貧困乙女、愛人なりすましのお仕事を依頼されましたが・・・
警備のお仕事
<警備のお仕事>

ガレージの2階は、簡易ベッドが置いてある部屋と小さなキッチン。

別にシャワー、トイレがあり、机と椅子、私物が入るロッカーと小さな本棚が据え付けになっている。

自分の住んでいる屋根裏部屋より、広い。

本棚の下に毛布を敷いて、バリーの寝床をつくり、水とご飯の器をキッチンの横に置いた。

バリーの体を洗う場所は、洗車スペースが使えるのがありがたい。

「それじゃあ、定時連絡は必ず入れろよ。
あと、本館の玄関と裏口の鍵を預かったから、絶対に失くすなよ」

ランス所長は大き目の鍵を二つ、机の上に置くと、
ジェシカはすぐに、ひもをかばんから取り出した。

「はい、首から下げておきます」

ランス所長はうなずいて、立ち上がった。

「しかし、ここの御当主は・・・
お前より強いぞ」

「わかるのですか?」

「ああ、たぶん、格闘技をやる、
接近戦にそなえてナイフも使いそうだな。隙が無い」

ランス所長は、特殊部隊上がりだ。

「お前では何かあっても、役にたたんだろう」

「バリーも、ですか?」

ランス所長は、ライフルを構えるしぐさをした。
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