好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
珍しく無言で桐沢が俯くので、彼女は、気の毒になってフォローに入った。「でもでも、桐沢の、すごいゴールだったじゃない。後ろから来たボールを直接ダイレクトボレーって、あれ難しいシュートだよね」友人から聞きかじった台詞をそのまま言ってみる。
「直接ダイレクトって被っとるやんどっちかだけでええやん……」
「もう、とにかく。……二人ともすごかったよ」
試合は2-3で終了し、チーム蒔田(樹)が勝利を収めた。グラウンドに残っている者は、仲間たちと喋ったり、サッカーをしたりと様々だ。竹田は、蒔田樹が遊びでサッカーをしているのを眺め、道林は蒔田一臣に声をかけている。ひとびとの様子を見つめていると、
「……完敗やな」
ぼそりと桐沢が言う。
「あのひと、最初の二十分だけしか出られんて分かっとってこの勝負に臨んだんや。……おれにはよう分かる」
「桐沢……」
「膝、たぶんめっちゃボロボロやで。あんなんでよう持ちかけたもんや、こんな対決。……おれやったらこんな勝負持ちかけん」
「でも、蒔田さん……、すごく幸せそうだったよ。会社じゃ見たことない顔してた」
「直接ダイレクトって被っとるやんどっちかだけでええやん……」
「もう、とにかく。……二人ともすごかったよ」
試合は2-3で終了し、チーム蒔田(樹)が勝利を収めた。グラウンドに残っている者は、仲間たちと喋ったり、サッカーをしたりと様々だ。竹田は、蒔田樹が遊びでサッカーをしているのを眺め、道林は蒔田一臣に声をかけている。ひとびとの様子を見つめていると、
「……完敗やな」
ぼそりと桐沢が言う。
「あのひと、最初の二十分だけしか出られんて分かっとってこの勝負に臨んだんや。……おれにはよう分かる」
「桐沢……」
「膝、たぶんめっちゃボロボロやで。あんなんでよう持ちかけたもんや、こんな対決。……おれやったらこんな勝負持ちかけん」
「でも、蒔田さん……、すごく幸せそうだったよ。会社じゃ見たことない顔してた」