好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「はいはいごちそうさん」言って桐沢は持っていたバッグを背中に引っ掛ける。「あのな、紘花ちゃん。……これだけは言っておかなと思ってな。
おれら。なんもなかったで」
反射的に彼女は桐沢の顔を見た。
「……ほんとに?」
「手ぇ出す気も起きんくらいぐーすか寝とった。……言っておくけど、自分から脱いだんやで。酔うと脱ぎグセあるんどうにかせなな自分」
「……ガッデム」
「ははは」声を立てて桐沢は笑う。「まあいい。なんか、……吹っ切れたわ。頑張ってな紘花ちゃん」
「え、えと……」どうしたのだろう。
気持ち悪いくらいに桐沢が優しい。
会うたびにあの夜をネタにゆすりをかける嫌な男だったはずが。
疑心暗鬼の眼差しを彼女は桐沢に向ける。「急に優しくなって気持ち悪い。……なにか、裏があるんじゃない?」
「おれは愛が向くほうの味方やで」
「まあいいじゃあそういうことにしておく。……じゃあね。あたし、蒔田さんのところ言ってくる」見れば、ちょうど道林が榎原のほうを指さしているところ。蒔田と目が合う。
おめでとうって思いきし言いたい。
彼女は顔が綻ぶのを抑えられない。
おれら。なんもなかったで」
反射的に彼女は桐沢の顔を見た。
「……ほんとに?」
「手ぇ出す気も起きんくらいぐーすか寝とった。……言っておくけど、自分から脱いだんやで。酔うと脱ぎグセあるんどうにかせなな自分」
「……ガッデム」
「ははは」声を立てて桐沢は笑う。「まあいい。なんか、……吹っ切れたわ。頑張ってな紘花ちゃん」
「え、えと……」どうしたのだろう。
気持ち悪いくらいに桐沢が優しい。
会うたびにあの夜をネタにゆすりをかける嫌な男だったはずが。
疑心暗鬼の眼差しを彼女は桐沢に向ける。「急に優しくなって気持ち悪い。……なにか、裏があるんじゃない?」
「おれは愛が向くほうの味方やで」
「まあいいじゃあそういうことにしておく。……じゃあね。あたし、蒔田さんのところ言ってくる」見れば、ちょうど道林が榎原のほうを指さしているところ。蒔田と目が合う。
おめでとうって思いきし言いたい。
彼女は顔が綻ぶのを抑えられない。