好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
大きく手を振り、蒔田さーんと言ってみた。
珍しく蒔田は、小さく手を振って答える。
声でけえぞ、と。
* * *
週末があけた月曜日。珍しく午前半休を取って出社した蒔田は、
「おはよう」
……松葉杖姿だった。
といっても、右の片方だけだが。足首にも包帯が巻かれた様子はない。膝を悪くしたのだろうか。
「痛そう、ですね、……蒔田さん」
「大したことはない」慣れた動作で松葉杖を立てかけ、蒔田は椅子に座った。「午前中電話はあったか」
「あはい。二件です。メモに残したとおりですけど、緊急のものはありません」
「そうか」
「蒔田さん、……その足、土曜の試合のせいですよね……」
「だとしてもおまえには関係ない」メールチェックをしながら冷たい声色で蒔田が答える。
「責任感じます。だって桐沢に絡まれてたのを助けてくれたの、蒔田さんですし」
「助けたわけではない」
「じゃあ言い方を変えます。助けてもらったように感じたんです。はい」無言でどうやら蒔田はメールの返信を始めている。すっかり仕事モードだ。
これ以上なにを言っても蒔田には届かない。
珍しく蒔田は、小さく手を振って答える。
声でけえぞ、と。
* * *
週末があけた月曜日。珍しく午前半休を取って出社した蒔田は、
「おはよう」
……松葉杖姿だった。
といっても、右の片方だけだが。足首にも包帯が巻かれた様子はない。膝を悪くしたのだろうか。
「痛そう、ですね、……蒔田さん」
「大したことはない」慣れた動作で松葉杖を立てかけ、蒔田は椅子に座った。「午前中電話はあったか」
「あはい。二件です。メモに残したとおりですけど、緊急のものはありません」
「そうか」
「蒔田さん、……その足、土曜の試合のせいですよね……」
「だとしてもおまえには関係ない」メールチェックをしながら冷たい声色で蒔田が答える。
「責任感じます。だって桐沢に絡まれてたのを助けてくれたの、蒔田さんですし」
「助けたわけではない」
「じゃあ言い方を変えます。助けてもらったように感じたんです。はい」無言でどうやら蒔田はメールの返信を始めている。すっかり仕事モードだ。
これ以上なにを言っても蒔田には届かない。