好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「正直言って、娘をこのまま東京で暮らし続けさせるのに抵抗を感じるが……」榎原俊之はビールに口をつける。「本人の意思が固い以上、どうにもならない。それに、きみのように守ってくれる人間が傍にいる限りは、安心して任せられる」
ことが大きくなってきた。
『彼女とはおつき合いなどしていません。ただの、会社の上司と部下という関係です』などと告白したら、この父親はどんな反応をするだろう。
だが蒔田の口から出てきたのは本人も予想していない言葉だった。「僕は……、そこまで心配してくれる家族がいる彼女のことを、羨ましく思います。うちの家族は、僕のためにわざわざ上京などしてくれません……」
家族をなじるようなニュアンスも含まれる言葉だが、榎原俊之は不思議と目を細めた。「きみは、……石川の出身だったね。ご両親はご健在かい?」
「はい、二人とも……」
「きみは、娘のどんなところが気に入ったのかね」
「真っ直ぐなところと、気が強いところと……」なぜだかすらすらと文章が出てくる。「正直、愛らしい外見もですね。言動も愛らしいです」歯の浮くような台詞まで。
ことが大きくなってきた。
『彼女とはおつき合いなどしていません。ただの、会社の上司と部下という関係です』などと告白したら、この父親はどんな反応をするだろう。
だが蒔田の口から出てきたのは本人も予想していない言葉だった。「僕は……、そこまで心配してくれる家族がいる彼女のことを、羨ましく思います。うちの家族は、僕のためにわざわざ上京などしてくれません……」
家族をなじるようなニュアンスも含まれる言葉だが、榎原俊之は不思議と目を細めた。「きみは、……石川の出身だったね。ご両親はご健在かい?」
「はい、二人とも……」
「きみは、娘のどんなところが気に入ったのかね」
「真っ直ぐなところと、気が強いところと……」なぜだかすらすらと文章が出てくる。「正直、愛らしい外見もですね。言動も愛らしいです」歯の浮くような台詞まで。