好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 よくよく見れば上司のパンツも紺色だ。

 白のワイシャツに珍しく赤のネクタイという組み合わせ。いつも、白×黒が蒔田一臣のセオリーなのに。

 ネクタイもモノトーン。

 髪は、いつもほどハードにセットされていない。ジグザグの前髪がスタイリッシュでよく似合っている。

 銀縁の眼鏡が彼以上に似合う人物を彼女はほかに知らない。

 そして、きめ細やかな白い肌。こけた頬が男性ならではだと彼女は思う。

(触ってみたい、なあ……)

 寝ぼけた様子の上司をいいことに彼のことをじっくりと観察する。

 と、「おはよう」

 いまごろ挨拶が返ってきた。

「蒔田さん……、眠そうですね」彼女は笑いを噛み殺しながら話しかける。

「ああ、……昨日、オンラインゲームやりすぎてな……」小さくあくびをする姿が、小動物の休息みたいで可愛らしい。

 この上司を動物に例えるなら黒豹なのに。

 ものすごく可愛い一瞬があるのだ、一日一回くらいに。

 彼女は、胸がきゅんとするのを抑えられない。

 笑顔のまま彼女は尋ねる。「どんなゲームされているんですか」

「メンバーで狩りに行って倒しに行くやつ」
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