好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
 因みに、彼女は淡いピンクの膝丈のドレスを着ている。露出をしすぎないよう肩にショールをかけて。さきほどの化粧室にいた女性たちも似たり寄ったりの服装で。

 パンツ姿の女性などひとりもいなかった。

 ……なんだか、拍子抜けしつつ彼女は友人に声をかけた。「おはよ。薫……」

「……あんたが出席するとは正直思わなかったわ」

 少々皮肉げに友人は微笑した。

「まあ、新郎新婦どちらともの友人ですから」にこやかに彼女は頷いて見せた。「ほかには? 誰も来てない、……みたいだね」
「うん。挙式の一時間前だし。どっか入る?」
「三十分くらい、そこでコーヒーでも飲もっか」

 彼女は近くのコーヒーショップを親指で指した。

 * * *


 彼女は、竹田薫が出席すると事前に聞いたときに、こころの荷が軽くなった気がしていた。


 たまにメールをやりとりする間柄の友人には、平松啓太と別れたことをメールで伝えた。数人程度。きっと全員に伝わっていることだろう。

 交流関係とは、そういうものだ。

 南雲知奈と友人だったことなども勿論皆が知っている。学生時代をともに過ごしたのだから。
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