好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「でもあたしのなかに、二人に幸せになって欲しいって気持ちはあるし、……啓太、」彼女は、周囲に結婚式の出席者が居る可能性を考慮した。「彼とのことは過去のことだし」と声を潜めた。

「いまは、過去よりも、蒔田さんが好きって気持ちのほうが強い……。過去に囚われるよりも、それでいいかなって思っている。

 でも、実際二人に会ってみないとどんなふうに思うかなんて分かんないし、……今日が来るまでちょっと不安だった」

「なーんも考えず、おめでとう、って言ってあげたらいいよ。自分は、あんたたちよりも幸せになるんだって思ってな。

 外野は外野。あんたの人生を侵食するもんでも侵略するもんでもなんでもない。

 言いたいやつは、言わせとけばいいんだよ」

「薫……」

 この友人は案外情に厚い。

 学生時代は、さほど仲が良かったわけでもないのだが。相談すれば親身になってくれる。

 そしていま適切な言葉を返してくれた。

「あたしもさー、蒔田樹が好きだから、まあ憧れって感じだけど好きだからよぉく分かる。ほかんことなんも考えらんなくなんよね」
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