好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
いま、彼らは階段のところで写真撮影をしている。二人の行く末を祝うように。
限られたこの時間を愛おしむように、列席者がみな思い思いに写真を撮っている。
妊娠六ヶ月という知奈は、さすがにお腹が目立つが、それでもすごく綺麗だ。
とても、美しい。
彼女は、すこし離れたところから、竹田と一緒に、彼らの様子を見守っていた。
見れば、列席者でもないひとでも、写真を撮るひとびとを見つけた。
このホテルの階段のところは最良の撮影スポットだ。結婚式に憧れてか、或いは妊婦に憧れてのことかもしれない。カップルだし。
とそこに。
黒いスーツの男を見つけた。
黒スーツ自体は珍しいものでもない。だがあの長身、そして見覚えのある顔……。
「あ。ま、蒔田さんだ……」
「え、どこどこ」
「ほらあっち。紺のダッフル着た男のひとの真後ろ」
「あほんとだ……あんたの上司のほうだね」
「うん間違いない。ちょっと行ってくる」
「紘花。頑張って」
「うん」
小走りで、彼女は上司に近づいた。
「蒔田、さん……」
「よお」蒔田は小さく手を挙げた。
いつもと似たようなスーツ姿。
限られたこの時間を愛おしむように、列席者がみな思い思いに写真を撮っている。
妊娠六ヶ月という知奈は、さすがにお腹が目立つが、それでもすごく綺麗だ。
とても、美しい。
彼女は、すこし離れたところから、竹田と一緒に、彼らの様子を見守っていた。
見れば、列席者でもないひとでも、写真を撮るひとびとを見つけた。
このホテルの階段のところは最良の撮影スポットだ。結婚式に憧れてか、或いは妊婦に憧れてのことかもしれない。カップルだし。
とそこに。
黒いスーツの男を見つけた。
黒スーツ自体は珍しいものでもない。だがあの長身、そして見覚えのある顔……。
「あ。ま、蒔田さんだ……」
「え、どこどこ」
「ほらあっち。紺のダッフル着た男のひとの真後ろ」
「あほんとだ……あんたの上司のほうだね」
「うん間違いない。ちょっと行ってくる」
「紘花。頑張って」
「うん」
小走りで、彼女は上司に近づいた。
「蒔田、さん……」
「よお」蒔田は小さく手を挙げた。
いつもと似たようなスーツ姿。