好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「まあ、……気長に、待つよ」
「待ってばっかだったらおばーちゃんになっちゃいますよ」
「それまでには結論が出ると思う」
「へ。あーそうなんすか?」意外そうに道林は言う。

 彼女は決めていたのだ。


 伯母に、蒔田のことを相談してみよう、と。


 * * *

 地のいろがターコイズブルーでハイビスカスの絵柄。

 なかなかにショッキングなデザインのスーツだ。

 ボトムスはふくらはぎにかかる丈のタイトスカート。靴は白のハイヒール。スーツは初めて見るものだがヒールの靴はお気に入りみたいだ。

 よく履いている。

 長い髪とパーマのかかり具合も相変わらずだ。

 派手な政治家みたい。

 それか占い師みたい。

 と会うたび彼女は思う。

「ひさしぶりやねえ、紘花ちゃん」

「春江伯母さん、こんにちは」と伯母である春江・ケーシーに頭を下げる。父が彼らの郷里である長野県の里澄(さとすみ)駅まで迎えに来ており、その車に伯母が同乗していた。

 途中、スーパーで買い物をする。

 米国暮らしの長い伯母は和食が恋しいらしく、ザ! 和食! というような料理を毎回榎原家で作る。因みに。
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