好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「えーっとそんな不自由することないです。里澄(こっち)と違って、コンビニとか沢山ありますから……」

「そういえば報告があるんだよね、紘花」父に水を向けられ、彼女は首を傾げる。


「蒔田くんのこと」


 あ。

 しまった、と彼女はそのとき思った。なぜだか分からないが『しまった』と。

「なになに、なんのことですか」目ざとく伯母が異性の匂いを嗅ぎつける。

 うわさ話が大好きなのだ、この伯母は。

「その伯母さんには、あとで話すから。ここではいい」

「うん、そうか? なら分かった」と父は引き下がる。

「紘花ちゃん。伯母さん気になるからあとでちゃあんと聞かせてくださいね」

「はぁい」

「そうそう父さんから報告があるんだ。昨日付けで、係長になった」

「わあ! おめでとう」

「あらあらめでたいですねえ、昇進ということでしょう? お祝いせんと……だいたいそういうことはもっと早く言ってくれないと」

「いま報告しているじゃないか。紘花が揃ってからにしようと思ったんだよ」

「まあったく。わたしが来たのは昨日ですよ。それを、大事な知らせを一日も黙っておったなんて、大変、水臭いですよ」
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