好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「まあまあ。伯母さん、飲んでください」

「あらあ? 悪いわねえ」

「いえいえ」

 ここから伯母と父の徒然とした会話が続くのだ。

『俊ちゃんは水臭い』『そんなことない』の応酬が。

 笑いを噛み殺したような、こそばゆいような気持ちで彼女は、二人のことを、見守った。


 * * *


 それを話し終えたとき、なぜだか伯母は渋い顔をした。


 幸せな恋の話なのに、まるで悪い知らせでも聞き終えたような。


「あのなあ、紘花ちゃん」と伯母は切り出した。



「その蒔田さんというかたは、一度、紘花ちゃんを断ったんでしょう? それを。俊ちゃんが上京するからて、恋人の振りをしてもらったということでしょう。俊ちゃんを安心させたいがために……」

「ええ、はい」伯母の言うことに間違いはない。

 ふーう、と深く肺の奥から出すようなため息を伯母はこぼし、


「あんた、すごく、身勝手やと思いませんか?」


 頭を鈍器で殴られたような感覚だった。

「え」すぐに二の句が継げない。

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