好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「なぜかと言うと、俊ちゃん騙してまで蒔田さんというひとに演技させたわけでしょう? その気もないのに。一度断られておるのに。会社の子に恋愛する気ないってはっきり言われておるのに」

「ええと、その……」

「しかもそのひとに、変な男に付け回されたのを解決されたて。なにもかもそのひとに頼りっぱなしやないの」

 そのとおりです。

 そのとおり過ぎて、彼女は、なにも言えなくなってしまった。

 次の一言が、決定的だった。


「それじゃあ迷惑しておっても言えん状況やないですの」


「……え」思考が、どこか遠くへ消え飛んでいく。言葉をその通りに受け止める機械と化す。


 蒔田が、迷惑している……?

 こんなあたしに振り回されて。


「好きになれる相手を見つけるのは大事ですよ、ええ、わたしも恋愛結婚しておりますから。……俊ちゃんのように、おんなのひとと巡り合えんひともおるわけですから」父は。

 疲れているらしく、いつもどおり早く寝ている。
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