好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
気がつけば一分を過ぎている。蒔田は、やかんの湯をコーヒーフィルターに注いだ。円を描くようにゆっくりと。
湯気が立つ。いい匂いがする。そういえば、彼女は。
コーヒーが好きだった。
たまに、自分の飲むついでにコーヒーなんか持って行ってやると随分と喜んだ。給茶機の作るコーヒー。蒔田の淹れたものでもなんでもないのに、『美味しい』といって嬉しそうに飲んだ。
『蒔田さんの持ってきてくれるコーヒーが、世界で一番美味しいですっ』
恥じらいもなく。
面と向かってそういう台詞を言えるのだ、彼女は。
そのひたむきさや直情的なところが眩しくもあった。まるで、失った遠い昔の恋を見ているかのように。
「まただ」
彼は舌打ちをした。
思考の隙間隙間に決まって彼女が入り込んでくる。キーボードの隙間に積もる埃のように、それは、永久に除去しきれないものなのかもしれない。
一人分のドリップコーヒーが出来あがった。コーヒーかすの入ったフィルターをごみ箱に捨て、容器を水でさっと洗い、置いてあったカップにコーヒーを注ぐ。
極上のハンドドリップコーヒーの出来上がりだ。さて。
湯気が立つ。いい匂いがする。そういえば、彼女は。
コーヒーが好きだった。
たまに、自分の飲むついでにコーヒーなんか持って行ってやると随分と喜んだ。給茶機の作るコーヒー。蒔田の淹れたものでもなんでもないのに、『美味しい』といって嬉しそうに飲んだ。
『蒔田さんの持ってきてくれるコーヒーが、世界で一番美味しいですっ』
恥じらいもなく。
面と向かってそういう台詞を言えるのだ、彼女は。
そのひたむきさや直情的なところが眩しくもあった。まるで、失った遠い昔の恋を見ているかのように。
「まただ」
彼は舌打ちをした。
思考の隙間隙間に決まって彼女が入り込んでくる。キーボードの隙間に積もる埃のように、それは、永久に除去しきれないものなのかもしれない。
一人分のドリップコーヒーが出来あがった。コーヒーかすの入ったフィルターをごみ箱に捨て、容器を水でさっと洗い、置いてあったカップにコーヒーを注ぐ。
極上のハンドドリップコーヒーの出来上がりだ。さて。