好きバレ! 俺様上司の溺愛が止まりません!
「そうだ。胃の痛い思いをするかもしれんが自分を信じることだ。そいつならやれそうだとおまえが判断したんだろ? なら責任を持て。ひとが育つまでには時間がかかる。おまえだってまだ入社半年の新人だがそんなことで品質の低下は許されない。クオリティが求められる仕事だ。そのBPさんが、おまえと同じレベルに育つまで一年二年かかるかもしれん。だが、辛抱強く、待つことだ。おまえのことだから、相手が考えて答えを出す前に、先に答え言っちまってないか? 短期的に見てそれで解決できても、長い目で見れば、それだといつまで経っても下が育たん。すこしは任せることだ。それと信じること。最後には責任を持つこと」
「いろいろいっぺんに言いましたけど難しいすよそれ」
「リーダーだって最初からリーダーだったわけではない。誰しも紆余曲折を経験する」
「蒔田さんもそんな頃あったんすか」
「正直言うと榎原くんに仕事を投げるのには抵抗があった」

 いきなり自分の名前を出され、心臓が波打つ。

 思わず、彼女は胸を押さえた。

 蒔田の独白は続く。
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